私的録音録画小委員会参加についていろいろ

音楽配信メモ

・昨晩紹介した、文化審議会著作権分科会に新設された私的録音録画小委員会の第1回会合について、早速、音楽配信メモに津田さんから「私的録音録画小委員会参加についていろいろ」という報告が上がっていました。津田さんによりますと
「ということで参加してきましたよ。私的録音小委員会。ニュース記事だとわかりにくいけど、基本的に第1回目ということで議論らしい議論はなく、委員一人ずつこの問題に対して思っているところを述べて終わり、っつー感じで委員会は終わりました。」
ということで、まだまだ始まったばかりの委員会ですが、すでにいろいろ課題も出ているようですね。津田さんのこのエントリの中で触れられていますが、コデラ ノブログ補償金問題セカンドステージ」のエントリで
「メンバーに音楽配信系ジャーナリストの津田大介氏がいることで安心している方もいるかもしれないが、前回の法制問題小委員会のメンバーでは権利者側が不利ということがわかったためか、今回の委員選定では補償金反対派がゴッソリ抜かれ、代わりに権利者側の人数が大幅に増強されるというフザケた事態となっている。この委員を選定したのは、やはり権利者が多数の文化審議会著作権分科会である。」
という事情が紹介されていて、やはり津田さんがいれば大丈夫思っていた私も甘かったかなと感じました。こういった「行政・業界・消費者」を集めた委員会というと、私も長良川関連で関わることもあったのですが、コデラ ノブログで書かれているように、消費者、NGO は「完全に権利者主導の人選」で実績作りとして利用されることが多かったことを思い出しました。ただ津田さんが
「俺みたいな人間が呼ばれたことで「『消費者の声も聞きましたよ』的な『アリバイ作り』に俺が利用されるよな」と思うところがないわけでもない。とはいっても、昔と違って今は議事録が完全にネットで公開され、多くの人の目に触れられる。その意味ではたとえ結論ありきで決まることであっても、どのようなプロセスでそれが決まったのか、大衆が判断できるというのは重要な意味を持っているのではないかとも思うのだ。議論を受けた上でパブリックコメントも受け付けるわけだしね。昔と比べてパブリックコメントは確実に政策決定における重要度が増してきているというのが俺の素朴な印象だ。」
と言われているように、最近は若干状況は変わってきているようですので、おかしな議論が出てくれば、私たちもネットを通じてどんどん意見を出して津田さんをサポートしていけば良いのではないかと思います。俺も石を投げられるかな。