パソコンメーカーの対テレビ戦略

Tech-On! 経由「パソコンはテレビの敵なのか?ーAppleの教え」のエントリに曰く「iPodはもはや決して安いわけではないが,高いシェアを維持している。それどころか,iTunesを核にして,ケータイに,そしてテレビ(STB)へと進出しようとしているのである。しかもiTunesの普及は,Microsoft社やIntel社に何らの利益をもたしてない。もちろん,配信ビジネスの主導権もApple社がしっかり維持している。つまりApple社の快進撃は,たとえMicrosoft社やIntel社がライバルだとしても,パソコンそのものは決して敵ではないということを証明したと言えるだろう。」
iPhoneApple TV と過去のパソコンの幻影にとらわれず、パソコンから繋がる未来のビジネスを解りやすく楽しく展開している Apple の戦略は、マカーでなくても認めざるおえないところですね。ただこのレポートでも言及されているように、優秀な日本のメーカーがこういった部分のビジネス展開を Apple の一人舞台にさせるのは確かにまずいでしょうね。ソニーは既にこういった配信ビジネスも含めたホームメディア戦略については一歩進んでいるようですが、iTunes が持っている展開の自由度みたいなところは、まだまだソニーは見習う部分があるのは事実。他のメーカーも含めて、Apple が提示しているこういった分野での戦略を認めて、真似でも良いから実現していけば、Apple にとっても良い刺激になって、ユーザが本当に楽しめるサービスがどんどん登場するのではないでしょうか。それともう一つ重要なのは、日本の一部のメーカーに見られるような、メディアコンテンツを供給しないなどの、負のイメージな戦略はいい加減に止めて、堂々と Apple と勝負する時期なのかもしれません。