半可通な即断

Kenta's...Nothing But Pop! さんMemory Almost Full / Paul McCartney」のエントリに曰く「ぼくが大学生だったころにボブ・ディランブルース・スプリングスティーンについて語っていたこととか、まあ、当時の友達しか耳にしてはいないこととはいえ、忘れてもらいたいです(笑)。今にして思えば、何にもわかっちゃいなかったなって感じ。そういえば、まだ出版社勤めをしていた80年、ポール・マッカートニーの『マッカートニーII』が出たとき。あーあ、ポールも終わったな、と思ったこともあった。おー、恥ずかしい(笑)。歳月を経て、今では『マッカートニーII』も大好きなアルバムのひとつだもんなぁ。半可通の即断ほど怖いものはない。」
音楽評論家の方の場合は、私たちのような一ファンのコメントのように無責任な評論をするわけにはいかないでしょうから、アルバムを聴きこむ量も半端ではないのでしょうね。それでも今までの経験からつい思わぬ批判をしてしまって後で後悔することになったり。よく私がコメントするアーティストやアルバムは褒めてばっかりですねと言われることがありますが、半可通な聴き方でその作品を評価するなんてとても出来ませんので、あまり聴いていないものについては言及もしないようにしています。まぁ、そんな過去があって、「Memory Almost Full」も生音を未だ聴いていない段階で欲しくなってしまう、そんなマジックを感じる萩原さんのホットなレビューがあるわけなんですよね。