「包括ライセンス」か「音楽税」か

池田信夫 blog さん英音楽産業が提案する「包括ライセンス」」のエントリに曰く「その趣旨は「音楽産業は、このままでは絶滅する。DRMP2Pで大量にコピーが流通している状況では役に立たないので、ISPや携帯キャリアなどに課金し、それをプールしてミュージシャンに比例配分しよう」というものだ。料金は、TechCrunchによれば、キャリアあたり1ヶ月4ユーロぐらいだという。」
どの国でも通用するかどうかは別にして、音楽産業の側から許諾権を放棄したシステムが提案されたというのは面白いですね。現状のままでは音楽産業側とユーザとは平行線をたどるしかなく、双方にとって不利益なまま。ただこういったやり方で本当にアーティストに利益が分配されるかというところも問題で、本文中にこう指摘されています「「巨大なブラックボックス」ができるおそれがあることを認めているし、EFFも「透明性が重要だ」としかいっていない。日本では、これをJASRAC がやるようでは、だれも信用しないだろう。」
少なくともPeter Jenner の提案はアーティストの方を向いていると思いますが、JASRAC は許諾権を放棄したシステムの構築でアーティストの方を向けるのでしょうか。少なくともこういったニュースには目を通していただいていることを期待します。