ネット配信もやはり著作権が

・池田信夫 blogさん「「NHKオンデマンド」の幻想」のエントリに曰く「著作権がネット配信のボトルネックになっている現状を打開するには、強制ライセンスを創設することを含めて、現在の著作権法の枠組そのものを考え直すことが必要だ。」
田舎を除けばブロードバンドのインフラはどんどん進んでいるようで、関連企業はオンデマンド配信も当然視野に入れているのでしょうが、私たちにはなかなかその具体像まで見えてこないのが現状。「NHKアーカイブス」クラスの素材がオンデマンド配信されるようなことになれば、一気にオンデマンドビジネスも活況を呈すると思うのですが非常に難しいようで。
「特にNHKの場合には、ドキュメンタリーで取材した人々の肖像権をクリアしなければ配信しないという独自の基準を設けているため、処理コストは禁止的に高い。」
という現実を考えると「NHKアーカイブス」の目玉である「NHK特集」や「新日本紀行」なんてほとんど配信は無理。池田信夫 blogさんの仰っているように、現在の著作権法の枠組そのものを考え直すことが必要なのでしょうね。著作権自体をないがしろにしろと言う気は毛頭ありませんが、現状では貴重なアーカイブスが日の目を見ることが出来ないという最悪の事態になりかねません。NHK はもとより、JASRAC も含め関係者の柔軟な対応を期待したいところです。