結婚と子供と幸福度

Simple -憂鬱なプログラマによるオブジェクト指向な日々-さん既婚者は未婚者よりも幸福度が高い。」のエントリに曰く「既婚者は未婚者よりも幸福度が高い。だが、近年、既婚者の幸福度が低下し、未婚者の幸福度が高まり、格差は縮小傾向にある。」ということで、エントリ内で、内閣府経済社会総合研究所の報告を上手くまとめていただいていますが、興味深かったので全項目を上げさせていただくと。
(1)個人の幸福度は所得の増加と共に上昇するが、一定以上を超えると飽和点が観察される。それは、人々が相対所得を参照しているためである(hedonic tread mill 効果)。
(2)加齢と共に幸福度はU字状を描く。
(3)失業は幸福度を低下させる。一方で、仕事のストレスが高いと幸福度は低下する。
(4)既婚者の幸福度は高いが、近年、未婚者との格差に縮小傾向がみられる。
(5)子どもの誕生と子育てに伴い特に母親に負担がかかることから、結婚の幸福度は低下する。
(6)ただし、親は子育てを通じて子どもからpositiveな影響を受け、更に離婚を防止するという効果もある。
(7)子どもの数が増えるに従い、フルタイムの雇用の場合の結婚の幸福度は低下する
結婚に対する価値観は確かに多様化していて、未婚でいることで不幸を感じる方もあれば、感じない方もいる、子供もいればいるほど幸せな方もいるでしょうし、いない方が幸せという方もいる。幸福度なんていろいろな要素があって個人差もありますから一概に既婚・未婚、子供がいる・いないというところで決まるものではないのでしょうが、こういった傾向がみられるという話。結局は未婚者が多い、少子化という問題は、ライフスタイルの変化によるところが大きいのでしょうか。