「ネット社会を生きる奥義」

My Life Between Silicon Valley and Japan さん若い人が自由な発想で挑戦できる風土、その挑戦が称賛される社会 」のエントリに曰く「はてなのようなベンチャーが世の中にないサービスを生み出そうと挑戦する姿勢と、将棋の奨励会の若者が画期的な新手を生み出そうとする姿勢が、雰囲気として似ていると羽生さんは、このインタビューの中でさらりと言う。ー将棋の世界はこれまで、「将棋の王道」という名の「常識」や「様式」に縛られ、若い人が何か自由な発想で将棋を指そうとすると「邪道、異筋、異端者扱い」され、「破門」されることはないまでも「叱責」される世界だった。でも最近は、若い人が自由な発想で挑戦できる風土に変わってきた。」
将棋の世界の事は漠然としか解らなかったのですが、若い棋士の方もある程度「将棋の王道」に縛られて定跡の組み合わせだけで展開しているものだと思っていたので、「藤井システム」、「中座飛車」、「一手損角換わり」等の新システムが、若い棋士の方から発想されて、新しい定跡となっていることは知りませんでした。将棋とネット全く違う世界のようにみえますが、通じるものがあるようですね。ネット社会も進歩的なようにみえて、意外と将棋の世界のように古い体質や固定概念にとらわれている方もいたりで「Web 2.0」の世界が「中座飛車」のように、「ネット社会を生きる奥義」として認識されるには、はてなのようなベンチャーの世の中にないサービスを生み出そうと挑戦する姿勢とそれを容認してくれる風土が必要のようです。