音楽配信と CD 制作のあり方

音楽配信メモさん「CD売上回復!」というストーリーを作りたいレコード会社たち」のエントリに曰く
「一般紙などでも報じられてることで割と注目している人が多いニュース。でもこれってある意味では数字のまやかしでしかない。そもそも「2005年」というタームで括ったときにオーディオレコードの総生産金額は他ならぬレコ協の発表した生産実績を見れば分かるが下がっている。つまり音楽バブルのピークだった1998年から7年連続でCDの売り上げは落ちたのである。」先日私も取り上げさせていただいた問題ですが、音楽配信メモの津田さんが、もっと鋭い切り口で今回の報道に対する分析をされています。特に、本文中のこの部分に津田さんの思いが凝縮されていると思うのですが
「今まで自分たちに原盤使用料が入ってこないっていう理由で散々着メロを中心としたケータイ文化を憎み、さらにはPCで音楽を楽しむ音楽ファンを「違法コピーユーザー」と犯罪者扱いしてクソ以下の欠陥メディアであるCCCDをリリースし、そのことに対して何の反省も見せず、音楽配信サービスについてもまったく普及させる気を見せずに消費者がまったく使う気が起きないガチガチのDRMしかかけず、さらにはiTMSが入ってくるのをあからさまに妨害してきたような日本のレコード会社たちがどの口で「配信のおかげで音楽需要が喚起され、CDの売上上昇をもたらした」とか言えるんだと。」
津田さんの仰るとおり、音楽配信がそんなにCD の売り上げに影響は無かったと認めながら、相変わらず 不良欠陥CD 擬き CCCD の採用はやめないは、音楽ダウンロードは使えない DRM は採用するはで、純粋に CD の売り上げをなんとかしようという熱意は、レコード会社から伝わってきませんね。AppleiPod の貢献についてもシカトしているみたいですし、現状の既得権益だけで、生き残れると思ったら大間違いです。レコード会社の皆様にはこれを機に本気でユーザの気持ちを考えた音楽配信と CD 制作のあり方を考えていただきたいものです。